大河道 雷刃の雑想録

「評論家の言うことを信じてはいけない。何故なら評論家が讃えられて彫像が作られた事など一度もないのだから」 ジャン・シベリウス(作曲家)

思い出のノエビア化粧品CM

1988年から約10年間放送されたノエビア化粧品のCM、「コスメティック・ルネサンス」シリーズ。子供心に鶴田一郎さんのシャープな眼差しの美人画とアーティストの意外なカバー曲が印象深かったですね。カバーと知って後でオリジナルを聴いて違いを楽しんだりしました。AmazonでCDは出ていないかと探してみたらあるものの曲数が思ったより少ない。10年もやったなら二枚組位にはなるだろうと思っていたら、購入者レビューの中に「CM中に流れるサイズしかレコーディングしていないのでフルサイズのテイクがそもそも無い」と解説されてる方がいらっしゃいました。フルサイズでCDが発売されたのはおそらくCM中にアーティスト名が出るようになった頃でしょうか?しかし70年代、80年代の名曲が当時最新の音作りと変化球的な組合せのシンガーの歌声で新しい魅力を出すっていう手法は今でも古びない気がします。鈴木聖美さんに「よろしく哀愁」とかデーモン小暮閣下に「愛のメモリー」とかは今聞くとほぉ〜、と短い時間で聞き入ります。個人的には世良公則さんの「別れの朝」が印象深かったです。原曲はペドロ&カプリシャスですが(さらに原曲はドイツの曲なのだとか)、もう親の若い頃の曲ですね。二代目のボーカルだった高橋真梨子さんは今でもコンサートで歌われてます。ノエビア化粧品はもうずいぶん前にCMから撤退したそうなので、こういう企画はもう今では難しいかもしれませんね。余談ですが秋田県に秋田美人という品種のメロンがあり、一時期ボックスアートに鶴田一郎さんの美人画が彩りを添えていました。本日、ここまで。