大河道 雷刃の雑想録

「評論家の言うことを信じてはいけない。何故なら評論家が讃えられて彫像が作られた事など一度もないのだから」 ジャン・シベリウス(作曲家)

必殺仕置屋稼業・OPの同心円とブルズアイ


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晴らせぬはこの世の恨み人知れず地獄旅

物言わずを呪え闇に響く迷い唄

その声を哀れとは思うが悲しくは思わず

深く胸に聞けこの恨み唄

(新番組予告ナレーション)

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必殺シリーズの楽しみの一つ(だと思う)、OPナレーション。仕置屋稼業と言えば現代の姿に扮した登場人物たち。これには「必殺は時代劇の姿をした現代劇」という意味があるのだとか。

もう一つ気になったのがこれまた定番である陰影の強い登場人物のアップ。映像は中心の円から一気に引いて円の集合で全体が見える構図。形としてはいわゆる同心円。ここで浮かんだのが射撃等で使われるターゲット、「ブルズアイ」と呼ばれるタイプ。

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見たことがある方も多いのではないでしょうか。それを付加して考えると見ようによっては主水達が狙っているように見えるしあるいは狙われているようにも見える。ひょっとするとこれを見ているこちらを狙っているのかも、と...考えすぎか。

ブルズアイのWeb辞典のリンクはこちらから。

https://www-weblio-jp.cdn.ampproject.org/c/s/www.weblio.jp/content/amp/%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%BA%E3%82%A2%E3%82%A4?usqp=mq331AQQKAGYAYPsucej3eTwJLABIA%3D%3D

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必殺シリーズで何が好きと聞かれれば仕置屋稼業が好きと答えています。どこが良いと聞かれれば「ちょうどよさ」と答えています。この「ちょうどよさ」が後々のシリーズ全体の骨組みの一部になっているのではないでしょうか(作品によってその加減が変わったりもしますが)。結局なんだかんだで必殺シリーズは全部好きという根幹は変わりません(笑)。

本日、ここまで。