大河道 雷刃の雑想録

「評論家の言うことを信じてはいけない。何故なら評論家が讃えられて彫像が作られた事など一度もないのだから」 ジャン・シベリウス(作曲家)

十六文からす堂・こんな天知茂も良きかな


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久方ぶりに天知茂主演の「十六文からす堂」を視聴しました。原作は時代小説の巨匠山手樹一郎の「江戸名物からす堂」です。
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ここでの天知さん演じるからす堂こと唐津栄三郎は一回十六文の見料で手相を占う町の人気者。天知さんなのでシリアスでハードボイルドな人物かと思えば温和で飄々とした人柄。

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小料理屋の女将お紺(浅茅陽子)はからす堂にベタ惚れで半ば世話焼き女房。 やり込められてシュンとなる天知さんがキュートです(笑)。

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こちらは駕籠かきの星セントルイス。からす堂が占いに使うのぼりや道具を預かってくれています。からす堂が住む長屋の人々と協力して事件にあたる流れは何となく同じ原作者の「桃太郎侍」を想起します(TVのほうですが)。
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桃太郎侍」に出演していた茶川一郎が同様に板前で出演していたので尚更感じたんですよね。あっちは上方屋の熊さんでしたっけ。
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クライマックスの殺陣は事件の最中知り合った青年武士(金田賢一)と共に覚悟の白い着流しで彼の仇討ちの助力。からす堂は朱塗りの鞘の刀を使っていました。
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殺陣の最中お紺さんがタヌキの置物で後ろの配下に一撃で思わずからす堂もびっくり!
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三船プロの時代劇でよく見かける細身の短筒のプロップ。お約束通り脇差を投げられて狙撃に失敗します。
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天知さんの殺陣は何か独特な感じがしますね。ここぞのキリッとしたいつもの表情は正に待ってました!という気持ち。
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ラスト、からす堂の仇討ちの助力とついでの悪人退治で罪に問われるか否かで気を揉む一同。奉行(御木本伸介)の「わしもたまには(法を)破ってみるか」の一言で無罪放免、奉行所から出てきたからす堂を涙で迎えるお紺と一堂でハッピーエンド。天知さんのハードボイルド以外の新しい魅力を感じた作品で、二作で終わったのがとても惜しかったシリーズでした。

本日、ここまで。
(文中敬称略)