大河道 雷刃の雑想録

「評論家の言うことを信じてはいけない。何故なら評論家が讃えられて彫像が作られた事など一度もないのだから」 ジャン・シベリウス(作曲家)

キイハンター・アレなサブタイトル検証その3

さて、長々と引っ張ってきたキイハンターのサブタイトル検証もこれにて最後。よろしくお付き合いのほどを。この頃になるとさらに出演メンバーの少ない回が出てきます。その対策かどうか解りませんが、第210話「ずっこけキイハンター探偵局」から自称キイハンターを名乗る私立探偵・滝裕二(沖雅也)がセミレギュラーで登場。しかし最終回には登場せず、残念ながらフェードアウト。それでは最後の一年とちょっとを飾ったアレなサブタイトル達です。

第203話「突撃!ニッポンどぶねずみ強盗団」

第209話「がい骨は赤と緑のパンツが大好き!」

第211話「オー!右も左も爆弾でござんす」

第213話「ずっこけスパイハレンチ大学」

218話「ブラジル農協ギャング捕物帖」

第223話「幽霊達の海底納涼大会」

第227話「真夏の夜、わたしを深く埋めて!」

第230話「殺し屋グラマー大行進!」

第235話「脱獄囚バッドファーザー」

第237話「出発進行!脅迫凸凹指令」

第241話「喜劇おへそ特攻隊」

第246話「墓場へ走れ!男と女」

第247話「喰いしん坊ギャング南国道中記」

第250話「サイコロGメン生首千両箱」


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そして迎えた最終回第262話。簡単かつざっくりとストーリーを追っていくと...
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ある日突然裁判にかけられ、死刑を求刑されるキイハンターの面々。罪状の証拠として過去の各メンバーの活躍がモニターに流される。物語の形としては名場面集になります。
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しかし判決はキイハンターではなく検事(南原宏治)に対して逆転の死刑。覆面の裁判官達の正体は村岡、小田切、壇の三人で実は国際警察の配置換えのために任務を一時解除する事となり、その間キイハンター達は一般人として自由を謳歌する事となった。
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そして交差点で握手を交わし、誰からともなく交差点の雑踏に消えていくメンバー達。湿っぽくなく、あくまで明るく。さらばキイハンター、またいつか逢う日まで...

ところで画像の二枚目。傍聴席に赤い覆面の人物がいるのですが、劇中の最後まで特に動きを見せません。そしてエンディングが終わった後再び裁判室。そこに一人残っている赤い覆面の人物が覆面を取るとそれは後番組「アイフル大作戦」の主役、岸涼子(小川真由美)!これは視聴者に興味を引いてもらうためのアイディアだったとか。作品前後の関係でこのシーンは再放送、DVDにも入っていません。叶うならば一度見てみたいものです。

それでは、三回に渡ってのキイハンター特集、御一読ありがとうございました。

 

本日、ここまで。

(文中敬称略)

 


『非情のライセンス』野際陽子 - YouTube