太陽にほえろ・三つ数える!
はい、どうも。今回は「太陽にほえろ」で一つ書いて行こうかと思います。
いやあ沖雅也さん、未だに好きな方がいますよね。勿論私も好きです。物心ついた頃にはもう世を去られていましたが…太陽にほえろのLDが各刑事のセレクションで発売されるときリクエストが一番大きかったのがスコッチ、と聞いたことがありますね。
今回は399話「廃墟の決闘」のラスト直前から再登場した時のスコッチ刑事についてダラダラと書いてみようかと思います。
スコッチ刑事の復活の背景についてはあちこちで色々と書かれていますが、当時裏番組のテレ朝「ワールドプロレスリング」での初代タイガーマスクの大ブームとTBS「3年B組金八先生」の人気に押されて故のカムバックだったようですね。ちなみにこの頃のテレビ朝日の金曜夜7時からの主なラインナップは、
ドラえもん→宇宙刑事シリーズ→ワールドプロレスリング→ハングマンか女捜査官→必殺シリーズ
という恐ろしい流れ。これにもうしばらくすると「ニュースステーション」が始まります。
書いてみたくなったのはこの回でのスコッチのファニングのような動きでハンマーを起こして「三つ数える!」と犯人に投降を促すシーンを見たから。MGCの4インチではありますが同じトルーパーを持っているので実際やってみると難しい。利き腕と反対側の手で起こすハンマーは実に重いです。
劇中二回あったこの状況は結果どちらもスニーカーに邪魔されてしまいますが、二回目ではあらかじめスニーカーが前回と同じ反応をすることを読んで対処。
なおスニーカーはこの回ではスコッチの一挙手一投足が気に入らない素振りでとにかく噛みつきます。
クライマックス、犯人と海辺で砂まみれになって格闘するスニーカーを煙草を吸いつつ笑顔で見守りながら背中で手錠はお前に任せると言わんばかりに海辺を去るスコッチ。
翌日の捜査一課、ボスが山田署からの預かり物を持ってきたと呼び込むと現れたのは…
スコッチ刑事こと滝隆一。ここにスコッチ、捜査一課に復帰。
スコッチの変化と成長を近くで見てきたゴリさんと殿下。
刑事としての危機を荒療治ではありながらも救ってもらったロッキー。
この前後編ではボスの補佐役として現場に深く関われなかった長さんと…
山さんだってもちろん復帰は嬉しくないはずがない。
しかし面白くない男がここに一人。スニーカーとスコッチの刑事として、人としてのあり方の対立は次回「紙飛行機」へと持ち越される事となります。
そしてボスの「ま、そういうことだ」の台詞でシメ。
スニーカーはボンを知っていてもスコッチがどんな人間かを知らない七曲署藤堂一家で唯一の存在。それを引き合わせるための物語でもありましたが、それ故どこかスニーカーの疎外感も感じさせる一面も感じさせる話でした。この後スコッチはロッキー、スニーカー、殿下が去ってからはドックを不言実行の行動力で引っ張るまとめ役となります…と言いたい所ですが、ボスが長期病欠時に同様病欠で欠席回があったり人気の割には主役回が少なかったりと色々と難しい部分があったことを思い出しつつ…
本日、ここまで。