大河道 雷刃の雑想録

「評論家の言うことを信じてはいけない。何故なら評論家が讃えられて彫像が作られた事など一度もないのだから」 ジャン・シベリウス(作曲家)

思い出のレスキューポリスシリーズ

はい、どうも。今回は思い出のヒーローの話をひとつ。その昔日曜朝にレスキューポリスシリーズという作品が放送されておりました。これは「宇宙刑事ギャバン」から始まったメタルスーツを纏って戦うヒーローの流れを組む作品でして、「悪を倒す」のではなく「人を救う」のがこのシリーズのポイント。なので刑事半分、救助半分、それをメタルヒーローの枠で纏めたのが…

特警ウインスペクター

・特急指令ソルブレイン

特捜エクシードラフト

レスキューポリス三部作となります。

子供の頃本当に楽しみで夕方(私の地域は)になると楽しみにTVの前に座ってましたよ。家庭は玩具や超全集を購入できるほど裕福ではなく、そして周りの「そういうものからそろそろ卒業しなければならない」という同調圧力の中で唯一のファンアイテムは己の記憶でした。

そんな子供心で何に惹かれたかと言うと物語のそこはかとない苦さ。後々ウィキ等でスタッフを調べると昭和の名作刑事ドラマを手掛けた監督や脚本家が多数参加されていて、自分がそれからもう少し年齢を重ねてから観た刑事ドラマの再放送やビデオの物語に似た苦みを感じて納得したのを覚えています。

何故今回この題目にしたかと今更ながら言いますと、アマプラのマイヒーローというチャンネルにこの三部作があったんですよ。それで懐かしくて何本か見ているうち、ここに書いてみたくなった次第なのです。

三作通じてのこれまでの個人の印象を述べると、

メタルヒーローと刑事ドラマのすり合わせの過程でキレのある読切回や装備パワーアップ編が印象深いウィンスペクター。

・「人の命と心を救う」という自らの命題に挑む敵を出してドラマを深化したものの、結果的に破れてしまったソルブレイン

・前作を振り切るかのようにアクションへ向かって途中からは宇宙、神と悪魔の対決などオカルトな方面に向かったエクシードラフト。

といった印象。

そして続いて三年、エクシードラフトの後番組は何が来るかと思ったら正体不明のロボットが正義と平和のため様々な悪の組織と闘うバットマンのようなスタイルの作品「特捜ロボジャンパーソン」。しかし路線が変わってしまう故の嫌な気持ちは微塵もありませんでした。刑事と救助をやってきて物語に宇宙からやってきた神の巫女、とか地球征服を狙う悪魔の化身、なんて出てきたらもう続けられない予感は子供ながらしていましたね。

しかしこの三部作をもし見ていなければもしかしたら己の昭和の刑事ドラマへの興味は、モデルガンやエアソフトガンへの興味は湧かなかったのでは、なんて今になって思ったりします。サブスクが普及したおかげでこうやって思い出の作品達への再会を改めて喜んだところで…

 

本日、ここまで。

 


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