アニメと時代劇・炎は袴か軽衫か
はい、どうも。今回もアニメと時代劇を無理やりくっつけて書いてみようかと思います。
今回気になったのは週刊少年マガジンで連載されていた「FAIRY TAIL」の登場人物、エルザ・スカーレットについて。
エルザの闘い方は鎧を魔法で換装して相対するスタイル。まあよくこんなに考えたよなあ、と思うくらい様々な鎧が出てきます。
同じ剣を使う鎧でも中世風や西洋風だったりバニーガール風で二刀流など様々な物が。錫杖のような武器もありました。
その中で気になったのがこの清心の衣というサラシとファイヤーパターンの袴のスタイル。両手の妖刀紅桜の力を最大限引き出すために防御力を犠牲したスタイルだそうですが、しかし袴にしては細いと思ったらどうも「軽衫(かるさん)」という物だそうで。
軽衫とはなんじゃいという方はこちらへどうぞ…
https://kotobank.jp/word/%E8%BB%BD%E8%A1%AB-47634
アニメも期間を置きながらも十年続いたので当然作画の違いがあったりしますがそこはご愛嬌という事でご容赦を。そこで手元にある時代劇で袴といえば誰だろう?とまず浮かんだのが…
「三匹が斬る!」の殿様こと八坂平四郎。小さい頃は着流しの印象が強かったのですが、第一シリーズは袴姿なんですよね。
高橋英樹さんの時代劇ヒーローは着流しのイメージが強い印象です。代表作の桃太郎侍も長い間見ていくとクライマックスの殺陣でのお召しが段々と派手になっていきます。高橋さん曰く三波春夫さんの衣装へのアドバイスと市川右太衛門先生の旗本退屈男のイメージがあったとか。
しかし浪人とはいえ殿様と呼ばれる上で袴姿には何処か泥くささの様な物を感じるような。浪人ながら品格を感じさせる人物という設定なので、次のシリーズから着流しになって正解だったのかもしれません。
そうなると物の本にはよくパンタロンやベルボトムなんてよく書かれていた「破れ傘刀舟悪人狩り」の刀舟先生の衣装の見方も変わるな、と思い久方ぶりにこちらも見返してみました。
そうなるとやっぱりこれはパンタロンではなく軽衫になるのかな?
見ようによってはベルボトムにも見えなくもない。
しかし改めて見返すと萬屋錦之介さんの殺陣は本当に凄いなと殺陣のシーンはついつい見入ってしまいました。
まだ誰かいたよな?と思って見返したのが「新 松平右近」の藪太郎こと松平右近。しかし見返すと普段の医者の時は袴。
よく地方局での再放送の番組紹介の画像だと作務衣に脇差のスタイルだったような記憶があったんですけどね。記憶違いだったかな?
それがクライマックスの殺陣の時はまた別の格好。悪人の配下に囲まれると「人の病ばかりじゃねえ!世の病を治すのも医者の努めだ。荒療治をさせてもらうぜ!」の台詞と共に衣装が舞うと…
葵の紋付のお召し姿の右近が現れる趣向。重ね着かい!なんてツッコミはご容赦を(笑)。
なんだか随分離れてしまいましたが私はこれで軽衫の存在を恥ずかしながら知りました。ふとした事で疑問を持って、調べて学ぶという事は年を重ねても何だか楽しいものですね。昔は勉強なんざ嫌いでしかありませんでしたが、一生ついて回るものなのでしょう。
そういえばこの「FAIRY TAIL」原作の真島ヒロ先生が今マガジンで執筆されている「EDENS ZERO」のアニメの二期が近いうちに見れるのかな、と思っているのですが…前はテレビ東京だったので簡単には見れませんでしたがこれは放送が日テレ系ですし、今はBSや配信という救済策があるから本当にありがたい。吉報を待ちつつ
本日、ここまで。