大河道 雷刃の雑想録

「評論家の言うことを信じてはいけない。何故なら評論家が讃えられて彫像が作られた事など一度もないのだから」 ジャン・シベリウス(作曲家)

このスマイソン、落札品につき。

はい、どうも。間が空いてしまいましたね。今回はこちらの品。コクサイのスマイソンです。
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オークションで落札したんですが、ダメ元で入れた値段で入手できるとはよもやよもや。

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状態確認を兼ねて簡単な分解。状態がCだったのもあって正直実際の見た目がイマイチ。サムピースがプラスチックで磁石がくっつくから鉄粉を混ぜてあるHWかと思います。

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そこで荒目、セラミックのコンパウンドを駆使して大磨き上げ大会の開催。手が真っ黒になるまでひたすら磨きました。

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途中経過。セラミックコンパウンドで磨き上げた段階ですが、パーティングラインが見えるのは致し方ないところ。それでも光沢が出てきました。

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不織布で磨き上げてとりあえずここでストップ。ツヤがだいぶ出てきました。

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スマイソンといえば、ヨークをロックするためにプランジャーかロッキングボルトで固定するのですが、これはプランジャーでした。しかしバレルにはロッキングボルト固定用ピンのモールドが…

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プランジャーが入るくぼみが見えるでしょうか。今のタナカのスマイソンはどうなっているんでしょうかね?写真で見る限りはロッキングボルトで固定するタイプのようです。

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最初からなのか前のオーナーが変えたのかどうかはわかりませんが、アルタモントのグリップがついてきたのは嬉しい誤算でした。気軽に買えるものではありませんからね。気が向いたらLフレームのM586につくかどうか試してみようか考えています。

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磨き上げた後。フレームにシリンダーが映り込むくらいに光沢が出ました。とりあえず38スペシャルのダミーカートを入れています。カウンターボアードの溝がキツいのか逆さにしても落ちてきませんでした(笑)。

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とりあえず今回はここまで。正直これを落札したあとでスクエアバットのスマイソンがタナカから発売されて「ああ、しまった…」となりましたが、まあこれはこれで。年季物をできる限りのレストアした一丁を愛でるのもまた一興と言うことで。

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灰色がかったタナカのHWの肌も良いのですが、この旧コクサイのくすんだ感じの肌も趣きがありますね。正直バリやパーティングラインがまだ残っていたり改善する部分はまだあるのですが今はまだこの状態で愛でておきたいなと思ったところで

本日、ここまで。