S70を通称牧ガバに可能な限り寄せてみた結果・その後
先日一応の完成を見た「牧ガバ」。その後空撃ちなら...という条件で近くの公民館で撃たせてもらうことになりました。しかし当日は猛暑、エアコンも当然ないので汗だくのなか撃ち続けていると汗でグリップセフティの染めた部分が酷い色落ち。思いきってリブルーを試みました。グリップセフティは予想以上に染まってくれましたが、スプリングハウジングはやや薄めに。もう少し反応を待って洗えば良かったかな。
マルイの1911シリーズは安全対策のためか、ハーフコックの状態ではハンマーが落ちないようになっています。落ちるためのやり方をある方のツイートと、ハンマーとトリガーの磨き方はをこのサイト
https://m1garand.exblog.jp/28427645/
を参考にして実銃同様にハーフコックでも落ちるようにしました。ハンマーの横にある約7ミリ位の出っぱりをひたすら削り落とすのは骨でしたねぇ...
本日、ここまで。
太陽にほえろ!・44と45
読者の方が太陽にほえろ!で西條昭ことドック刑事(神田正輝)が一度だけ使ったナショナルマッチ(以下NM)を語られていたので便乗して私も書いてみます。
冒頭、射撃場でターゲットにほぼワンホールのドックと半分しか当たらないボギー(世良公則)。セミオートの優位性をボギーに説明するドックですが、この後リボルバーに苦しめられる事になろうとは...ここでプロップの話。この画像はマガジンを入れる前でエキストラクターがちょっとだけ引っ込んでいるのが見えます。モデルガンのM59のエキストラクターはファイアリングプレートと一体だった記憶があるので動くように加工したのでしょうか?
44マグナムを使った襲撃事件の犯人を追うドック。廃工場に追いつめてマグナムの破壊力に驚きながらも「相手はリボルバー、残りはあと三発。弾切れを狙えば...」
ところが相手は六発以上撃ってくる。「何故だ!どうして撃てる!?」壁を砕いて襲ってくる44マグナムに恐怖し、震えるドック。
大口径の相手にM59の9㎜では力不足と感じたのか、マンストッピングパワーで上回る45口径のNMを用意するドック。しかし口径の反動の違いに手こずり、弾が全く当たらない。
ここで映ったプロップ。刻印は多分ラージサイズでしょうか?フロントサイトも後年ウエスタンアームズが発売したドックカスタムは黒いパートリッジタイプでしたが、オリジナルはシルバーにクリアーピンクのインサートのようですね。
射撃場だけでは相手の動きが解らないので、ボギーの手を借りベニヤ板の後ろからバケツを転がしてもらい壁越しに相手を狙う特訓をするドッグ。手応えを掴み犯人と再度対決へ!
犯人と再び壁越しで対決。44マグナムが砕いた穴からNMの一発が犯人の肩を撃つ!ここで犯人の手から落ちた使っていたM29(?)がアップに。スムースタイプのグリップ。やはりデカい。
連射できた秘密を聞かれると「スピードローダーだよ。彼女は常にスピードローダーを二つ用意していたんだ、それが連射の秘密さ。」スピードローダーなんてこの時代に月刊GUNを読んでいる人以外は知らない言葉だったのではないでしょうか。この当時ドラマに出てくるのは珍しいような。刑事ドラマが銃撃戦をリアリティーと引き換えに止めてからずいぶん経ってしまいましたが、たまにはこういう銃を凶器として描いた物語を見たいと思う今日この頃です。M37やニューナンブを凶器みたいに描いても役者不(以下自主規制)。
本日、ここまで。
(文中敬称略)
S70を通称牧ガバに可能な限り寄せてみた結果・完結編
はい、完成しました。この後側面を1200~2000番の紙ヤスリを当ててから古タオルで軽く磨き、個人では蒸着メッキなんざ到底無理なのでラバーグリップのメダリオンを思いきって油性マジックで黒く塗りつぶしました。アクリル系のクリアー塗料を上から塗ることも考えてはいるんですけどね。今回は「ツヤを出したい心を如何に押さえるか」が自らに課したテーマでもありました。塗装して終わるつもりが両側面を磨いたのは牧の愛車、横がベコベコのスタリオン・マッハ1が浮かんだからかも。
このシリーズ70、中も結構弄ってます。
・リコイルスプリングの交換
・ブリーチのリターンスプリングの交換
・ブリーチを3Dプリンター製に交換
・バレル噛み込み防止のアシストスプリング
・インナーバレル先端の黒染め
・シアースプリングの交換
・ラバーグリップの裏にウエイト
・マガジンのバルブをタニオコバ製に交換
...とまあこんなところ。久しぶりの塗装にしてはまあまあ上出来と自画自賛してみます(笑)。少しは刑事貴族の牧仕様仕様のガバメントにもう一歩近づけたかな?今は中々パーチウッドのブルーイング液も入ってこないので、しばらくは塗装を楽しんでみるのもいいかもしれませんね。次はMGCのトルーパーをメタルパーカーでやってみようかと青写真を描いてます。楽しかった!
本日、ここまで。
キイハンター・アレなサブタイトル検証その3
さて、長々と引っ張ってきたキイハンターのサブタイトル検証もこれにて最後。よろしくお付き合いのほどを。この頃になるとさらに出演メンバーの少ない回が出てきます。その対策かどうか解りませんが、第210話「ずっこけキイハンター探偵局」から自称キイハンターを名乗る私立探偵・滝裕二(沖雅也)がセミレギュラーで登場。しかし最終回には登場せず、残念ながらフェードアウト。それでは最後の一年とちょっとを飾ったアレなサブタイトル達です。
第203話「突撃!ニッポンどぶねずみ強盗団」
第209話「がい骨は赤と緑のパンツが大好き!」
第211話「オー!右も左も爆弾でござんす」
第213話「ずっこけスパイハレンチ大学」
第218話「ブラジル農協ギャング捕物帖」
第223話「幽霊達の海底納涼大会」
第227話「真夏の夜、わたしを深く埋めて!」
第230話「殺し屋グラマー大行進!」
第235話「脱獄囚バッドファーザー」
第237話「出発進行!脅迫凸凹指令」
第241話「喜劇おへそ特攻隊」
第246話「墓場へ走れ!男と女」
第247話「喰いしん坊ギャング南国道中記」
第250話「サイコロGメン生首千両箱」
そして迎えた最終回第262話。簡単かつざっくりとストーリーを追っていくと...
ある日突然裁判にかけられ、死刑を求刑されるキイハンターの面々。罪状の証拠として過去の各メンバーの活躍がモニターに流される。物語の形としては名場面集になります。
しかし判決はキイハンターではなく検事(南原宏治)に対して逆転の死刑。覆面の裁判官達の正体は村岡、小田切、壇の三人で実は国際警察の配置換えのために任務を一時解除する事となり、その間キイハンター達は一般人として自由を謳歌する事となった。
そして交差点で握手を交わし、誰からともなく交差点の雑踏に消えていくメンバー達。湿っぽくなく、あくまで明るく。さらばキイハンター、またいつか逢う日まで...
ところで画像の二枚目。傍聴席に赤い覆面の人物がいるのですが、劇中の最後まで特に動きを見せません。そしてエンディングが終わった後再び裁判室。そこに一人残っている赤い覆面の人物が覆面を取るとそれは後番組「アイフル大作戦」の主役、岸涼子(小川真由美)!これは視聴者に興味を引いてもらうためのアイディアだったとか。作品前後の関係でこのシーンは再放送、DVDにも入っていません。叶うならば一度見てみたいものです。
それでは、三回に渡ってのキイハンター特集、御一読ありがとうございました。
本日、ここまで。
(文中敬称略)
キイハンター・アレなサブタイトル検証その2
さて、前回の続きです。第105話からカラー放送になったキイハンター。メンバーも国際警察からバックアップ役として第92話から壇俊介(宮内洋)と第104話から小田切慎二(中丸忠雄)が登場、セミレギュラーながらどちらも違う存在感を見せてくれます(この二人は後にGメン'75で島谷刑事、結城警視正として出演)。
三年目になるとメンバーが揃う事はほとんどなく、一人が事件に赴き残り2~3人のメンバーが連絡役や後から支援や救援に向かうという流れの回が目立ちます。特にボス・黒木の欠席が多く、アネゴこと啓子が実質リーダー格になり回によっては村岡室長と二人で事件について話し合う事もありました。では、サブタイトルに行きましょう。
第110話「首のない紳士の殺人計画」
第111話「成金泥棒たちの国際会議」
第113話「殺人鬼と仲よし大作戦」
第117話「東京―ホノルル 豚をかついで珍道中」
第118話「踊れ!墓場で幽霊ワルツ」
第120話「宝石泥棒裸で御免なさい」
第127話「殺し屋どもの死亡広告クラブ」
第133話「私の首を返して頂たい」
第135話「吸血昆虫島上空異常あり」
第137話「葬式にせ札強盗団」
第141話「殺し屋大統領お手やわらかに」
第142話「ハレンチ部隊全員集合」
第147話「暗殺団と強盗団 スキーで珍道中」
第149話「それ行け!がい骨強盗団」
第152話「おー!新婚ハレンチ追跡旅行」
第166話「ヨーイ・ドン!赤頭巾で殺人ごっこ」
第171話「お化け怪獣大戦争」
第173話「首のない男と女の戦争」
第178話「南の国へヌードで新婚珍道中」
第185話「真昼の決戦!すれすれ愚連隊」
第190話「キイハンター浮気団地で大暴れ」
第191話「死刑台三歩前 私を抱いて!」
第198話「がんばれ!小便小僧危機一髪」
とりあえず200話付近まで紹介。第109話の「俺は西部の殺し屋キッド」には子役時代の真田広之(下沢宏之名義)が、第110話は現代劇には珍しい里見浩太朗がゲスト出演。この翌年に水戸黄門の助さんこと佐々木助三郎を杉良太郎から引き継ぎ、1974年には大江戸捜査網の主演をこれまた杉良太郎から引き継いでTV時代劇スターとしての地位を固めていきます。第117話は当時としては画期的だったと思われる海外ロケ。海外旅行が一般に浸透するには1980年代まで時間が必要になります。それゆえこの頃同じTBSの「兼高かおる世界の旅」や日本テレビの「すばらしい世界旅行」が人気だったり、海外はまだまだ一般家庭には未知の世界。当時の予算はどれくらいだったのかと考えると恐ろしくなりますが、逆にそれだけの事をできる勢いがキイハンターにはあったという証明になるのかもしれません。
この頃になるとアクション、ハードボイルド、ミステリー、サスペンス、ホラー、コメディ、西部劇、サイコロGメンなどとある程度の色分けが定まり、みんなの知っている「キイハンター」になったのではないのでしょうか。それでは、最後の一年ちょっとのサブタイトル一覧たちにもう少しだけお付き合いを願います。
本日、ここまで。
(文中敬称略)
キイハンター・アレなサブタイトル検証
先日やっと東映チャンネルでのキイハンターの放送が終了しました。長かったですねぇ...途中に一時中断もありましたから。今回は妙にインパクトのあるサブタイトルをつらつらと挙げていくだけです。これでキイハンターに興味を持ってもらえたらと思うのですが...記念すべき第1話のサブタイトルは「殺しのブルース」。うん、ハードボイルドな香り。続いてメンバーが揃う第2話が「非情の唇」。これもシリアスな雰囲気。そして進んで第21話「拳銃あねご潜入作戦」。ここで「むっ?」となります。そこからの流れで...
第37話「殺人鬼 お呼びの時間」
第42話「情無用の殺人旅行」
第45話「死体置場で今晩は」
第54話「それ行け発狂作戦」
第62話「宝の山は地獄の一丁目」
第63話「サイコロ仁義潜入作戦」
第64話「がい骨抱いて珍道中」
第73話「殺人金庫ただ今、発売!」
第79話「馬鹿をかついで珍道中」
第83話「霊柩車に乗った新婚旅行」
第92話「今年もよろしく 世界殺人協会」
第93話「女王陛下 オー!発狂一分前」
第97話「殺人美容法教えます」
第100話「妖婆と宝石泥棒」
...とりあえず今回は100話まで。今風に言うとサブタイトルのクセが強いというヤツでしょうか(笑)。しかしこの中でもちゃんとシリアスな回がありますのでどうかご理解を。第63話は後々まで続く「サイコロGメン」シリーズの一作目、サブタイトルに絞ってここでは物語を紹介しませんでしたが、他にも第89、90話における大銀行の地下金庫争奪戦を忠臣蔵に置き換えてキイハンター対強盗団の知略戦を描く前後編はかなり見応えがあったりします。ここまではまだモノクロ放送の時代。もう少しでカラー放送が始まり、ここからキイハンターはさらに物語の華やかさやスケール、エンターテイメント性の幅を拡げていきます。
このサブタイトルの話は続きます、よろしければもう少しだけお付き合いを。
本日、ここまで。
(文中敬称略)